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【コラム】ダイエーの道内1号店は南2西4にあった『ダイエー札幌店』

1号店2コメント

ピヴォ(2022年10月23日撮影)

スーパーマーケットチェーン「ダイエー」の北海道1号店である『ダイエー札幌店』について紹介します。
なお、現在は閉店し「ピヴォ」となっています。

ダイエーの始まりは、1957年に創業した大栄薬品工業株式会社。
「主婦の店・ダイエー薬局」として大阪府大阪市千林駅前に1号店がオープンしました。
1962年には商号を株式会社主婦の店ダイエーに変更し、1968年には日本初の本格的郊外型ショッピングセンターを大阪府にオープンしました。

1970年には商号を株式会社ダイエーに変更。
同年に日本初のハンバーガーショップ「ドムドムバーガー」1号店をオープンしました。
1978年には日本初のノーブランド商品の販売を開始。
1980年には小売業初の売上高1兆円を達成するなど、スーパーマーケット業界の先を走ってきました。

また、1988年には、野球球団「南海ホークス」の経営権を譲受し、「福岡ダイエーホークス」を発足させました。
(2005年に福岡ソフトバンクホークスとなっています。)

北海道への上陸

道内1号店である『ダイエー札幌店』は、1973年11月26日にオープンしました。

入居したのは、株式会社中心街ビルが所有していた札幌市第3地区市街地改造ビル。
同ビルは1968年11月に完成し、「中心街デパート」として開業しました。
その後、1973年6月にダイエーの誘致に成功。同年11月にビル名を「札幌ショッパーズプラザダイエー」へ改称しました。

ダイエー本社が開業した店舗ですが、1977年に北海道ダイエー(1976年8月25日設立)へ店舗経営権を譲渡しました。同じくダイエー本社が出店した白石店とともに譲渡されました。

しかし、1991年3月1日にダイエー本社に吸収され、北海道ダイエーは消滅。
北海道ダイエーが運営していた店舗は、ダイエー本社の直営に切り替わりました。

1号店である「札幌店」については、採算が合わないことから1993年10月24日をもって閉店しました。

その跡には、1995年9月14日にファッションビルの「ピヴォ」が開業しました。
ピヴォ開業時も中心街ビルが同ビルの所有を続けましたが、2019年にダイビルが買収しています。
そして2023年にはピヴォも閉館し、中心街デパート・ダイエーと続いてきたビルは取り壊されることになります。

ダイエーの現在

バブル崩壊もあり、1990年代後半からダイエーの業績が悪化。
ダイエー創業者である中内功氏は、1999年1月20日付で社長職を退任、2001年1月30日には取締役会長から退任を余儀なくされました。

2008年にはリーマンショックもあり、業績は更に悪化。
2013年3月27日には、イオンがダイエーに対する株式公開買い付けを実施することを発表しました。
同年8月27日付で筆頭株主がイオンになるとともに同社の連結子会社となりました。
その後、2015年1月1日にはイオンの完全子会社となりました。

北海道の店舗については、総合スーパー事業がイオン北海道、食品スーパー事業がマックスバリュ北海道の傘下となりました。
2015年9月1日には、道内のダイエー全店をイオン・マックスバリュが承継。
これをもって、道内から「ダイエー」の屋号が消滅しました。

前述の通り、かつてダイエーの北海道1号店だったビルも、2023年に完全取り壊しに。
道内2号店であった「白石店」も1998年8月で既に閉店・解体されており、道内最古のダイエー跡は3号店の「琴似店」(現・イオン札幌琴似店)となります。

参考