【コラム】大阪王将の道内1号店は『大阪王将 北9条店』
全国に展開する餃子チェーン「大阪王将」の北海道1号店である『大阪王将 北9条店』について紹介します。
大阪王将は、株式会社大阪王将(イートアンドホールディングス傘下)が展開する、餃子を中心とした中華料理チェーンです。
国産豚肉および国産野菜を使った「元祖焼餃子」をはじめ、点心・炒めもの・麺・丼・デザートなどの多彩なメニューを展開しています。
「餃子の王将」からの暖簾分けにより、1969年9月に大阪市都島区京橋にて1号店をオープンしました。
当時のメニューは餃子・チャーハン・ラーメンのみで、餃子は1皿50円でした。
オープンから半年後にはメニューを餃子1本に絞り、「大阪初の餃子専門店チェーン」として店舗を拡大させていきます。
京都発祥である餃子の王将は、「京都王将」と呼ばれることもあります。
1977年8月には大阪王将食品株式会社を設立し、チェーン展開を本格化させていきます。
1982年には店舗数を100店舗を達成し、1988年から全国展開を開始しました。
2004年には香港へ進出し、現在も海外に店舗を展開しています。
「餃子の王将」から暖簾分けした「大阪王将」ですが、資本関係は一切なく、人気餃子チェーン店としてしのぎを削っています。
北海道への上陸
北海道1号店である「北9条店」は、2011年4月1日にオープンしました。
店舗は北9条東4丁目の鉄東ショッピングセンター内にあります。
当時はライバル関係にある「餃子の王将」も北海道へ進出しておらず、かの有名な『王将の餃子』を食べられるということで、多くの札幌市民から注目されました。オープン初期の頃は、やはり連日行列が出来ていたようです。
しかし、その僅か8ヶ月後、12月22日に餃子の王将の北海道1号店として「すすきの店」がオープンしました。多くの人が行き交う中心部への出店だったこともあり、市民の注目は一斉に餃子の王将へ向いたような印象があります。
オープン時は「ラーメン山岡家」を展開する丸千代山岡家がFC運営していましたが、2013年8月に大阪王将運営から撤退。
その後はイートアンドの直営に移行しました。(現在、道内の店舗はイートアンドインターナショナルが運営)
住所 | 札幌市東区北9条東4丁目1-20 |
北9条店限定メニュー
北9条店では、店舗名を冠した限定メニューも展開しています。
まずは、「北9炒飯セット」。ザンギ2個・餃子3個・焼豚炒飯・サラダがワンプレートになったセットです。スープもついています。大阪王将の看板商品である餃子、道民のソウルフードであるザンギ、ゴロゴロ焼豚がたっぷりの焼豚炒飯を一同に楽しむことができる、北海道1号店にふさわしい商品です。
このほか、4種類の「北9セット」も。ピリ辛ホル麺・餃子3個・ザンギ2個がセットになった「北9セット①」、トマト麺・餃子3個・春巻き2個がセットになった「北9セット②」、五目あんかけ麺・餃子3個・エビマヨ小がセットになった「北9セット③」、スタ麺・麻婆小がセットになった「北9セット④」があります。
「北9条スタ麺」や「北9条ザンギ」などの単品メニューも販売しています。
大阪王将 vs 餃子の王将
2011年4月1日に北海道上陸した大阪王将ですが、同年8月16日に「手稲店」、12月6日に「南郷通店」、2012年3月16日に「西岡店」、9月12日に「琴似店」を出店。一気に5店舗体制となりました。
しかし、「手稲店」は2013年6月23日に閉店。南郷通店も同年8月25日に閉店しました。いずれも2年未満の短命で終わってしまいました。
その後、「琴似店」も2016年3月30日に閉店。「西岡店」は2019年2月に業態転換のため閉店しました。
これにより、札幌市内の大阪王将は1号店である「北9条店」のみとなっています。
一方、餃子の王将は2011年12月の北海道上陸から2年弱で10店舗出店を達成。
2023年7月現在で道内に20店舗、札幌市内に11店舗展開しています。
道内では、「餃子の王将」が圧倒的優位ですね。
なお、札幌発祥のチェーン店である「みよしの」の存在もお忘れなく。
イートアンドインターナショナルの他業態
道内で大阪王将を運営するイートアンドインターナショナルは、他にも様々な店舗を展開しています。
まずは、「SAPPORO餃子製造所」。2016年4月5日に北12条東13丁目にて1号店をオープンしました。
皮は北海道産の小麦、餡は 北海道産 豚をメインに使用しており、道民好みのもちもちの皮にこだわっています。
大阪王将とは一風違った餃子を楽しむことができるため、こちらの方が好きだという方も多いかもしれませんね。
2023年7月30日現在で5店舗展開しています。
そして無人直売所の「札幌みそぎょうざ」。2021年8月25日に平岸にて1号店をオープンしました。
札幌名物の白味噌を練り込んだ餡を道産小麦の皮で包んだこだわり餃子を24時間販売しています。
気軽に餃子を楽しむことができるのが特徴ですね。
この他に、『くまちゃん温泉 札幌本館』(南2東1)を展開している他、過去には焼肉を楽しめる『札幌王将苑』、ザンギを楽しめる『恋する鶏山揚美』なども展開していました。
先ほど紹介した通り、餃子の王将よりも店舗数の少ない大阪王将ですが、大阪王将以外の業態で札幌市民の食生活を支えていることが分かりますね。