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【懐古】札幌を代表する菓子メーカー「三八」がかつて展開していたレストラン跡を辿る

ノスタルジア6コメント

菓か舎すすきの店(2020年1月18日撮影)

札幌市中央区宮の森と豊平区平岸にはかつて、『三八』というレストランがありました。菓子ブランド「菓か舎」を展開する株式会社三八がレストラン部門として運営していた店舗になります。
今回は、三八の歴史や跡地について辿ってみたいと思います。

三八が誕生したのは1914年のこと。
中央区南2条西3丁目で菓子店として開業しました。
店名は創業者の小林弥三八さんの名が由来となっています。

1928年には南1条西12丁目(現本社)に分店をオープン、1932年には南4条西3丁目へ本店を移転、1969年にはすすきのビル1階にすすきの店をオープン。

そして1978年に郊外型レストランと菓子店を併設した三八のレストラン部門『三八 宮の森店』をオープンしました。洋食を中心としたファミリーレストランとして営業していました。メニューはさほど多くないものの、手をかけて作る料理が好評だったようです。

そして1990年に菓子部門の新ブランドとして「札幌菓子處 菓か舎」を開設。
すすきの店を菓か舎とし、現在もニッカおじさんの下で営業を続けています。
「札幌タイムズスクエア」が人気の商品ですね。

レストラン部門としては撤退したものの、2021年8月時点で三八菓舗として3店舗(東京店含む)、菓か舎として3店舗を展開する、札幌を代表するお菓子ブランドとなっています。

存在した店舗

宮の森店

前述の通り、レストラン部門の1号店として1978年にオープンしました。
2005年12月~2006年1月の間に閉店しました。
また、こちらには菓子部門も併設していました。

閉店後は、ココス道内1号店として2006年4月27日に『ココス札幌宮の森店』がオープンしました。
店舗建物の形は、三八時代から変わっていません。

ココス札幌宮の森店(2021年8月28日撮影)
住所 札幌市中央区宮の森4条10丁目3-8

偶然なのか、番地・号が38ですね。

平岸店

閉店後はジーンズショップの『ロードランナー』などを経て、旧建物を解体後、現在は『セブンイレブン 札幌平岸3条店』(2010年オープン)となっています。
レストランの三八としては、90年代初期には閉店していました。

セブンイレブン 札幌平岸3条店(2021年8月28日撮影)
住所 札幌市豊平区平岸3条8丁目3

こちらは条丁目が38ですね。

その他業態

上記レストラン2店の他、1988年時点で喫茶店5店舗や洋風居酒屋(琥珀亭)も運営していました。
昭和末期~平成初期にかけて手広く事業を展開していたということが分かります。
※琥珀亭は2000年以降もまだ営業していました。

1975年には東京三八を設立。こちらではお菓子の販売も行っていますが、一番の人気商品は1970年から販売している「熊五郎さっぽろ生ラーメンシリーズ」です。このことから、東京では「ラーメンの三八」として名を馳せており、札幌発祥のラーメンチェーン「さんぱちラーメン」と混同することも度々あるようです。(もちろん無関係)

札幌タイムズスクエアをはじめ、数多くの美味しいお菓子を販売している三八。
同社がレストランを展開していたことを知らなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もこちらのレストランへ行ったことがなく、食べてみたかったなぁと感じています。
石屋製菓などのように、三八のお菓子を楽しめるようなカフェがもしできれば、行ってみたいですね。

参考

会社概要 – 株式会社 三八