都市型水族館「AOAO SAPPORO」、展示について第1弾を発表!世界で3施設目となる「ネイチャーアクアリウム」の常設展示を決定
株式会社ユニホーが南2⻄3南⻄地区第一種市街地再開発事業地内にて開設準備を進めている都市型水族館『AOAO SAPPORO』では、主要な展示のひとつとして「ネイチャーアクアリウム」の導入を決定しました。
「ネイチャーアクアリウム」とは、水草が繁茂する美しい水中景観の中で、小さな生き物たちの営みを自然の中のありのままの姿で観察することのできる日本発祥の展示スタイルです。日本人の自然観を表現しているとも言われる「侘び、寂び」や「禅の精神」を感じさせるデザインは、自然に親しむ文化として世界中のファンから支持されています。「ネイチャーアクアリウム」の水槽内では、魚たちは水草がつくった酸素(O₂)を吸って呼吸し、水草は魚たちが出した二酸化炭素(CO₂)で光合成をしており、自然さながらの生態環境を間近に観察することができます。生き物との関わり合い、かけがえのない自然の大切さを実感できる展示は”生きている水槽”とも言われています。
今回、 東京(東京スカイツリータウン®内・すみだ水族館『自然水景』、2012 年)、リスボン(ポルトガル・リスボン海洋水族館『Florestas Submersas(水中の森)』、2015 年)に次いで世界で 3 か所目の常設展示となる札幌(AOAO SAPPORO)では、凛とした空間の中で風景絵画のように「ネイチャーアクアリウム」が浮かび上がる展示空間を計画しています。
ネイチャーアクアリウムとは
自然の生態系の概念を水槽の中に取り入れ、石や流木、そして水草を用いて美しい景観や魚の棲息環境を表現した日本発の水草レイアウトがネイチャーアクアリウムです。太陽光の代わりに光源としてLED照明を使い、水中には二酸化炭素(CO₂)を添加することで水草の光合成を活発にします。水草が光合成によって酸素(O₂)を発生し、水槽内の生き物(魚、エビ、微生物)たちはこの酸素を使って呼吸をしながら生活するという、自然さながらの循環によって水槽内の環境が支えられています。また、2001年よりADA主催の世界水草レイアウトコンテスト(IAPLC,https://iaplc.com)が毎年開催され、 2022年には世界81の国と地域より2,083作品の応募があり、ネイチャーアクアリウムは世界的なアクアリウムホビーとして知られています。
※AOAO SAPPOROでの「ネイチャーアクアリウム」展示概要は後日お知らせします。
天野 尚(ネイチャーアクアリウム創始者)
1954年新潟県新潟市生まれ。水景クリエイター、写真家、アクアデザインアマノ(ADA)創業者。自ら確立したネイチャーアクアリウムを提唱する水景クリエイターとして1980年代から活躍するとともに、アマゾンをはじめとした熱帯雨林や四季折々の新潟の自然風景などを大判カメラで記録する写真家としても活動してきた。2008年のG8北海道洞爺湖サミット会場では、佐渡原始杉の特大写真パネル作品が展示され、国内外で高く評価された。また、水景クリエーターとしては数々のネイチャーアクアリウム作品を制作してきたが、超大型水槽の展示としては、東京スカイツリータウン®内・すみだ水族館の「自然水景」(2012年)やポルトガル・リスボン海洋水族館の「水中の森」(2015年)の制作が有名であり、いずれも世界の注目を集めた。
施設概要
『AOAO SAPPORO』とは、生命が生き生きと繁茂する様子を表す「青々」という単語に由来する名称で、札幌という都市のビル内にありながら、海や水の生き物たちの豊かな生態に出会える場所をつくりたい、という思いを端的な言葉に凝縮しました。生き生きとした生き物たちの生命の不思議をひとつひとつ丁寧に伝え、観察していただくことによって、海や水の世界への好奇心や畏怖の念などが次々と引き出される場所でありたいという思いを、ロゴを通して表現しています。
住所 | 札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO4階~6階 |
アクセス | 地下鉄大通駅より徒歩3分 |
延床面積 | 約5,100㎡(バックヤード含む) |
公式サイト | https://aoao-sapporo.blue |