【コラム】セイコーマートの1号店は北30条西にある『セイコーマートはぎなか店』
道民が愛するコンビニチェーン「セイコーマート」の1号店である『セイコーマート はぎなか店』について紹介します。
セイコーマート1号店であるとともに、日本国内に現存する中で最古のコンビニエンスストアでもあります。
セイコーマートが設立される前、『コンビニエスストアはぎなか』として誕生したのが1971年8月10日のこと。
萩中末雄さんが1961年に開業した『萩中商店』から改装オープンしたものになります。
萩中商店時代に取引していたのが丸ヨ西尾(現・セイコーフレッシュフーズ)で、その時の担当営業マンが後にセイコーマート会長となる故・赤尾昭彦さんでした。赤尾さんによる助言のもと、酒・たばこの販売免許を取得し1971年にコンビニエンスストアを開業するに至りました。
その後、丸ヨ西尾が手掛けるコンビニエンスストアは14店舗(※)に達し、1974年に株式会社セイコーマート(現・株式会社セコマ)を設立しました。
※当時あったのは以下14店舗とみられます。
- はぎなか
- はせべ
- くぼた
- まつや
- まるぜん
- とみた
- なかがはら
- きのした
- まるやま
- たかぎ
- たかだ
- みやぐち
- もみじ台
- きむら
セイコーマートという店名には、「成功」への願いが込められています。
初代社長である故・西尾長光さんの「西」と「光」にちなんでいるという説もあります。
また、ロゴマークに描かれているのは不死鳥(フェニックス)です。
創業当時は、今とはちょっと違う青・赤・黄色のフェニックスでした。
このロゴには、「フェニックスのように時代に合わせて変化しながら、永遠に繁栄するように」という願いが込められています。
1号店・はぎなか店について
前述の通り、1971年8月10日にコンビニエンスストアとしてオープンしました。
前身の『萩中商店』として開業した1961年当時はこの一帯はまだ畑が多く、1970年代中盤にかけて住居が増えていったようです。まさに住民が増えてくるタイミングでコンビニとしての開業を果たしました。
また、店舗には駐車場がありません。駅からも距離があり、住宅地の中にあるという特徴から、主に地域住民が利用するお店としてこれまで営業し続けてきています。
住所 | 札幌市北区北30条西8丁目2-23 |
なお、日本のコンビニ1号店はここではありません。
愛知県にあった『ココストア藤山台店』(2016年閉店)が1号店です。
1971年7月11日にオープンしたもので、セイコーマート1号店がオープンする僅か1か月前でした。
また、国内最大手チェーンであるセブンイレブンの日本1号店(東京都)は、1974年5月15日にオープンしました。
ホットシェフの1号店
セイコーマートの自慢といえばホットシェフ。
熱々の美味しい弁当やホットフードを購入できるということで、長年愛されています。
中でもカツ丼が、ホットシェフの代表メニューとなっていますね。
そんなホットシェフですが、1号店は1994年12月1日にできた「足寄店」となります。
当時はホットフードという名称でした。現在は多くの店舗で導入され、道民の食生活を支えてくれています。
レシートについて
セイコーマートのレシートには店ごとに異なる通番が印字されています。
はぎなか店の場合、以下画像の通り「010001-A」と印字されています。
数字部分のうち下4桁が店番となっていて、だいたいはオープンした順に採番されています。
はぎなか店は1号店なので、0001となっていますね。
また、アルファベットは直営店か加盟店かを表しています。Aなら加盟店、Bなら直営店となります。
セイコーマートでお買い物の際は、この番号にも注目してみてください。
創業50年を迎えたセイコーマート
セイコーマートの誕生から2021年8月で50周年を迎えました。
ホットシェフや安くて美味しいPB商品も多く展開し、これまで道民の暮らしを支えてきましたが、2022年6月現在で店舗数は1,176店(道内1,083店)に達しています。
また、道内179市町村中175市町村に出店しており、人口カバー率は99.8%を誇ります。
赤字覚悟で過疎地域への出店も行っている点や2018年の北海道地震において停電後も営業していたことなどもあり、北海道のインフラとも呼ばれています。そういった経緯もあり、コンビニ顧客満足度では何度も1位を獲得しています。
また、50周年を機に外壁がネイビーカラーの新デザイン店舗も誕生しました。
2022年7月28日にはセイコーマート初の公式ムック本も発売。
これからも道民に寄り添うコンビニとして営業していくことでしょう。