当別町にて自動運転EVバスの冬季含めた長期間の実証運行を実施
当別町と株式会社マクニカは、自動運転EVバスの社会実装を目指すため、公道実証運行を実施します。当別町とマクニカの自動運転EVバスの走行実証は今年で3年目を迎え、今年度は社会実装へ向けたよりリアルな取り組みとなります。
今回の実証運行は、JRロイズタウン駅からロイズタウン工場前へのルートと、JRロイズタウン駅からロイズタウン工場前を経由し北欧の風道の駅とうべつへとつなぐルートの2ルートを、運行時間を変えて行います。
今年度は、自動運転EVバスの社会実装を見据え、冬季を含む長期間の実証を行います。特別豪雪地帯である当別町において、冬季の安定運行が自動運転EVバスの社会実装に向けたカギとなります。
実証運行を足掛かりとして、将来的には自動運転EVバスの社会実装により、ドライバー不足の影響緩和や、運行エリア周辺における賑わい創出に寄与することが期待されます。
マクニカは、AIやIoT、自動運転など世界最先端のテクノロジーを使い、パートナー企業、研究機関、そして自治体などと協業して、様々な社会課題に取り組んでいます。その取り組みの一つとして、自動運転EVバスの実証実験などを入口に、安全安心で住みよい未来のまちづくりを、全国の自治体と進めています。
自動運転技術等の活用による新たなモビリティの実証運行
自動運転とは、カメラやセンサー、GPSの位置情報システムなどにより、周囲の状況を認知し、自動運転システムが予測・判断をして、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作をするものです。この度使用する車両は、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルのない自動運転EVバス「NAVYA EVO(ナビヤ エヴォ)*1」です。
また、車両の走行情報やインフラ情報は、マクニカ製遠隔運行管理システム「everfleet*2」で可視化し、自動運転EVバスのリアルタイムな運行状況を離れた場所から監視します。安全な運行を目指し一部区間において信号情報を車両側で取得するインフラ連携による信号協調*3もあわせて実施します。
*1:自動運転EVバスEVO(Navya Mobility社製)
EVOは自動運転システムを搭載した自動運転シャトルバスです。EV(電気自動車)となり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能です。
*2:everfleet(エバーフリート)
自動運転を実用化するためには、車室内の乗客や車両周辺の状況を遠隔地から監視することが求められます。everfleetではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能です。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全・安心に自動運転モビリティを運用することができるようになります。さらに、複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、ひとりの遠隔監視者によって、効率よく自動運転モビリティを運行管理することで、オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献します。
*3:信号協調
信号協調とは、交通信号と自動運転車両、さらには道路インフラとの間で情報を迅速かつ正確にやり取りする仕組みを指します。この協調により、交通事故の抑止や渋滞の緩和、自動運転の支援が実現されます。
当別町ならではのバスラッピングデザイン
今回の走行ルートがJRロイズタウン駅から北欧の風道の駅とうべつへとつなぐルートであることから、北欧のイメージを表現した背景に、当別町のキャラクター「とべのすけ」を重ねました。秋から冬にかけての実証期間を踏まえ、あたたかみのある色合いで全体をまとめています。


実証の概要
日程 | 2025年10月1日(水)~2026年1月31日(土) ※年末年始2025年12月28日(日)~2026年1月4日(日)は除く ※荒天中止 |
時間 | 9:15~17:45(1日9便) |


●自動運転車両: Navya Mobility社 自動運転EVバス (EVO)
●走行ルート:
ルート① JRロイズタウン駅~ロイズタウン工場前 走行距離:片道660m
ルート② JRロイズタウン駅~ロイズタウン工場前~北欧の風道の駅とうべつ 走行距離:片道2.8km


●定員:各便8名
●乗車方法:事前予約なし、バス停にて先着順ご案内となります。
※混雑状況により乗車できない場合があります。
●乗車運賃:無料


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