観光×NFTの実証実験を、あるやうむが北海道きたひろ観光協会と開始
地方自治体向けにふるさと納税の返礼品にNFTを採用するためのソリューションを提供する株式会社あるやうむ(北海道札幌市)は、一般社団法人北海道きたひろ観光協会と観光振興にNFTを活用する実証実験を開始します。
※NFT=Non-Fungible Token:非代替性トークンの略。偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ(画像・動画等)のことです。仮想通貨と同じようにブロックチェーン上で発行・取引されます。
今回活用するNFTは札幌市在住のNFTイラストレーター・鹿間ぐみこ描き下ろしイラストNFTです。このNFTを、北海道きたひろ観光協会があるやうむの技術協力のもと、現地での申し込みによる抽選販売を行います。NFTの発行にはHokusai APIが使用され、パブリックチェーンであるPolygonチェーン上で観光NFTが発行されます。
◆タイトル◆
団欒トラベルノート北広島市~旧島松駅逓~ / Happy Travel Notes Kitahiroshima City ~Former Shimamatsu Station
◆キャプション◆
家の中か、電車の中か、はたまた彼女たちの心のスクリーンかもしれない。
In the house, on the train, or maybe on the screen of their minds.
Illustrated by 鹿間ぐみこ
Minted by alyawmu inc, with Hokusai API.
◆発行チェーン◆
Polygonチェーン
実証実験では1枚のみ販売しますが、このNFTは、将来的に自治体とコラボする可能性やお土産としての提供を見据えて30枚(今回発行されるNFTを含む)を上限として追加発行が予定されています。
販売方法
期間内にお申し込みの方から抽選で1名に購入の権利が与えられます。お申し込みのためには、スマホでJR千歳線北広島駅 掲示板に貼ってある申込み用紙のQRコードを読み取り、申請フォームに記入する必要があります。
1枚限定2万5000円となっており、google pay もしくは apple pay払いのみ対応しています。詳細については、株式会社あるやうむから当選者に連絡します。
抽選申込期間:2022年1月29日 ~ 2022年2月5日
抽選方法
NFTを作成する際に用いられる暗号化技術の一つであるハッシュ関数「Keccak-256」を使用してあるやぅの方で抽選します。テキストデータとして、メールアドレス+お申し込みの番号+お申し込みの時間(unix timestamp)を使用し、最小のハッシュ値の方が当選となります。
当選者は2月6日、あるやうむTwitter(@alyawmu)より発表し、メールアドレスから連絡します。
北海道きたひろ観光協会のコメント
観光NFT事業として構想をスタートして1年以上経過し、やっと実現となりました。1番のネックとなっておりましたシステムの開発は協会としても拘りがあり、実現に向けては非常に苦戦しました。そんな最中、北海道に同じ志を持つ会社が存在しておりそれが、「株式会社あるやうむ」でした。代表の畠中さんとは、日々コンタクトを取りながら、こちらの要望も理解していただき夢の実現までたどり着けました。
我々は北広島市はもとより、本企画を北海道の企業やアーティストと実現できた事に、とても誇りに思います。
鹿間ぐみこのコメント
この度イラストを担当させて頂きました、鹿間ぐみこと申します。観光振興だけでなく、将来的に自治体とコラボすることを見据えたNFTという事で、大変わくわくしています。
私が普段描いているような女の子が、実際に存在している文化遺産とコラボしたのは初めての事です。これが、北広島市を知るきっかけになったり、NFTを知るきっかけになるといいなと思います。よろしくお願いします。⠀
この作品は、3つのシチュエーションを表現しています。1つ目は、家の窓から観る景色のような親近感。2つ目は、旅に出かけたくなるような電車の窓の景色。3つ目は、思い出話をしている2人の頭の中。現実とファンタジーを混ぜて、北広島市へ沢山の人が訪れる事を願って描いた作品です。
株式会社あるやうむ 代表 畠中博晶のコメント
NFTを観光に活用するという挑戦的な試みを行う北海道きたひろ観光協会に敬意を表すと共に、素敵なNFTイラストを描き下ろして下さった鹿間ぐみこ先生に感謝します。そして、このような日本ブロックチェーン史に残る取り組みにあるやうむが参加出来ることを心より嬉しく思います。
昔から、北海道はテストマーケティングに相応しい場所とされていました。人々が新しいもの好きと言われているためです。しかしながら、そこでテストマーケティングをする会社のほとんどは東京に本社を置く企業や外資系企業であり、テストマーケティングによる果実が北海道に還元されることはありませんでした。
また、地方創生という文脈でいっても東京に本社を置く会社が地方創生という名目で地方から富を巻き上げることが散見され、私は地域振興に興味のある人間としてそういった構造に疑問を抱いておりました。
一方今回の実証実験は札幌の会社(株式会社あるやうむ)、北広島の観光協会(北海道きたひろ観光協会)、札幌のイラストレーター(鹿間ぐみこ先生)とプレイヤーが全て北海道で統一されており、まさに地方創生に相応しいものと胸を張って言えるでしょう。
今回の実証実験を弾みにふるさと納税×NFTの実装につなげ、弊社のミッションであるNFTによる地方創生、ひいてはWeb3 City Sapporoの実現に向けて尽力してまいります。
コメント
コメント一覧 (6件)
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こんなネットワークビジネスみたいなものを地方団体も持て囃すようになってしまったか
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ちゃんとNTF理解してる?
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NFTアートは価値が知名度×ビンテージだからな
アマチュアイラストレータの人口比が異様に高い日本の特長を生かして
各自治体出身の無名新人の作品を使えば面白そうだ -
しばらく観光業界はインバウンドに期待できないので、稼げるなら何でも工夫してやるべき
個人的には北海道産のNFTであることをアピールする場がツイッターとインスタだけでは弱い気がするので
.hokkaido と .sapporo ドメインをとっとと取得できるようにしてほしい
これだけ大きな都道府県なのに独自ドメイン持ってないとか出遅れてる感がやばい -
NFTってクリエイターがTwitterで公開した画像を勝手に高額売買してる奴のイメージしかない
そしてそう言うアカウントがだいたいクリエイターのアカウントを乗っ取った奴って言うのもセットで -
NFTって結局ネット上のもんだから「北海道の」とか「北海道の観光の」って言われても???ってなる。
「その人や団体にしか発行できなくて、しかもそれがブロックチェーンで保証されていて」とかは分かるけど、一般人や顧客のところに下ろすのにもう2−3段階抽象度を下げないと理解してもらえない/自分に関係のないものだと思われてしまうと思う。ダウンロード版ゲームの購入を視覚化して分かりやすくするのにダウンロードカードを店頭で販売したように(あれは決して会計上のメリットだけではない)何か分かりやすい説明が欲しいところ。