札幌市中心地に10階建て耐火木質ビル「木NINARU BLDG.」が4月29日開業!「パフェ、珈琲、酒、佐藤」「佐藤堂」も入居
札幌市の地下1階地上10階建ての耐火木質ビル「木NINARU(キニナル) BLDG(ビルディング).」※1が4月29日に開業しました。本施設で株式会社Beppo Corporationが北海道の産業と若者を支援し、新たな出会いや刺激を生み出す拠点にします。
設計は主に株式会社アトリエオンド一級建築士事務所が、施工は株式会社熊谷組と住友林業株式会社がそれぞれ担当しました。本施設は鉄骨造で上層階には木質ハイブリット集成材※2を使用。外装で使用した木材も含め、すべて北海道産材で木のぬくもりを感じることができます。
※1.旧名称は仮称:KAGAプロジェクト。
※2.鉄骨造でありながら集成材を耐火被覆して木質感ある仕上げにするのが特徴。
施設の特徴
観光やビジネス、流行の中心地である札幌市中央区南1条通に面しています。1階はピスタチオ菓子専門店「佐藤堂本店」、2~3階はお酒を飲んだ後のシメパフェで知られるパフェ専門店「パフェ、珈琲、酒、佐藤」が入居。4~8階は木質感あふれる内装の「TREE BASE」が入り、4~6階のシェアオフィスは各テナント企業が利用、7~8階はコワーキングスペースとして5月1日から開業します。会員が活発に交流できる可変型のワークスペースや集中して作業するブースなど用途で使い分けられるように設計。常駐するコミュニティマネージャーが会員の交流を促し、札幌の成長のシンボルとなる場にしていきます。
建築の特徴
北海道の若者と産業を支援する拠点となるため、設計段階から「ひと・もの・こと」が高次元でつながる場づくりを実現しようと考えました。狭小敷地で建築制限がある中でも空間構成や次世代につなぐ技術を取り入れています。
・空間構成 : コミュニケーションの活性化を促すために2層吹抜けのインナーテラスを設けてつながりのある空間にしました。
・次世代につなぐ技術 : 都市部のビルを木質化するため木質ハイブリッド集成材を北海道で初めて採用。各種木材は北海道産材を採用し北海道の林業・林産業にも貢献しています。
物件概要
事業主 | 株式会社Beppo Corporation |
場所 | 札幌市中央区南1条西2丁目1-2 |
敷地面積 | 139.05㎡ |
延床面積 | 1,152.02㎡ |
構造・階数 | 鉄骨造(7~10階に木質ハイブリッド集成材を使用)・地下1階 地上10階 |
設計 | 株式会社アトリエオンド一級建築士事務所・株式会社桜設計集団構造設計室 |
施工 | 熊谷組・住友林業共同企業体 |
スケジュール | 2022年6月着工 2023年6月建物竣工 2024年4月内装工事完了 |